October 2006 Archives

松田美佐・岡部大介・伊藤瑞子編著『ケータイのある風景:テクノロジーの日常化を考える』が北大路書房から出版されました。Personal, portable, pedestrian: Mobile phones in Japanese life (The MIT Press) の邦訳を目指したものですが、大幅加筆修正がなされました。

[目次]

序文
ケータイをめぐる言説
松田美佐

ケータイの生成と若者文化―パーソナル化とケータイ・インターネットの展開
岡田朋之

第1部 文化と想像
1章 反ユビキタス的「テリトリー・マシン」―「ポケベル少女革命」から「ケータイ美学」にいたる「第三期パラダイム」
藤本憲一

2章 日本の若者におけるケータイをめぐる想像力
加藤晴明

3章 「ケータイを調査する」から「ケータイで調査する」へ)
加藤文俊

第2部 ソーシャル・ネットワークと社会関係
4章 モバイル化する日本人―パソコンとケータイからのインターネット利用が社会的ネットワークに及ぼす影響
宮田加久子・Jeffrey Boase,・Barry Wellman・池田謙一

5章 高速化する再帰性
羽渕一代

6章 ケータイとインティメイト・ストレンジャー)
富田英典

第3部 実践と場所
7章 ネゴシエーションの場としての電車内空間
岡部大介・伊藤瑞子

8章 家庭・主婦・ケータイ―ケータイのジェンダー的利用
土橋臣吾

9章 修理技術者たちのワークプレイスを可視化するケータイ・テクノロジーとそのデザイン
田丸恵理子・上野直樹

10章 テクノソーシャルな状況―ケータイ・メールによる場の構築
伊藤瑞子・岡部大介

11章 カメラ付きケータイ利用のエスノグラフィー)
岡部大介・伊藤瑞子

久しぶりの「状況論本」が10月に出版されました。
おそらく、2001年の上野直樹編「状況のインタフェース」、加藤浩・有元典文編「認知的道具のデザイン」、茂呂雄二編「実践のエスノグラフィ」以来の状況論に集中的にフォーカスした本だと思います。編者のお二人んの他に、柳町智治さん、岡田みさをさんが著者に名を連ねます。状況論の歴史や、他領域との学術的ネットワーク、また人的ネットワークがよく分かり、また、状況論的な観点での今日的、実践的な諸研究が紹介されています。「状況論マニア」必読。状況論的な思想がムクムクと構築されてきた豊かな時代・場を経験した編者に、嫉妬します。

[目次]

第1部 理論編(ネットワークとしての状況論
上野直樹

社会的実践としての学習―状況的学習論概観)
ソーヤーりえこ

第2部 フィールドワーク編(理系研究室における装置へのアクセスの社会的組織化
ソーヤーりえこ

実践に埋め込まれたインタラクション―理系研究室における実験の社会的組織化
柳町智治

教室における知識・情報ネットワーク―入門フランス語クラスでの調査から
柳町智治

リソースの組み合わせとしてのインタラクション―「アクションの理論」による終助詞「ね」の分析)
岡田みさを