April 2007 Archives

fansub

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米国の研究/オタク仲間から、ほんのちょこっと「ファンサブ」に関する相談を受けた。ファンサブとは、外国の映像作品に手製の字幕をつけたもの、または、その活動のこと。fansub は "fan subtitled" (=ファンによる字幕版)から。ファンサブのほとんどは、日本製アニメに英語等の字幕を付けたものである。(wikipedia)

ファンサブは何人かのグループで実践するのが基本だが、4月からの新作アニメのうち、何を扱おうかという相談である。好きなアニメを選んでファンサブすればいいじゃん、と思いがちだが、そうもいかない。メジャーどころは既に大手(といってもボランティア)ファンサブグループが取り扱っているからあきらめた方がいいし、シリーズが長いのも敬遠したい。

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例えば「コードギアス」。これはもう大手ファンサブグループがやっているとのこと。一方で例えば、日本では割と人気だが米国ではファンサブされていないマイメロ(おねがいマイメロディ)。これは1シリーズが52話まであって無理とのこと。様々な条件が折り重なり、何にファンサブするかが決まっていく。

このファンサブ、相当組織だってなされる。昨年カリフォルニアに行った際、ナルト・ファンサブグループの一人(大学院生)に、ファンサブのやり方を聞くことができたのだが、IRCを使いかなり密なコミュニケーションがとられていた。

ファンサブメンバーは、サクラならサクラ、サスケならサスケと各々担当キャラクターを持ち(話を聞いた人は暗部担当だった)、そのキャラクターのセリフを「米国オタクにとって自然な英語」に「翻訳」していく。ちなみに術や独特の言い回しはそのまんま。写輪眼はsharinganでオッケー。このあたりのルールも難しい。

日本でアニメを録画する人、ラフな英訳をつける人、ラフな英訳を洗練された英訳に修正する人、...ほんの一端だが、体系化され、組織だったオタクコミュニティを見ることができた。英訳は修正の度ごとに何度もFTPされ、メンバーがそれを見て微妙に修正していく。

ナルトほどの人気アニメとなると、いくつかのファンサブグループが活動をしている。その中でも、階層というか、コミュニティの差異がある。

例えば、サブタイトルがつけられたアニメを、スピード勝負でサブタイトルつけてyoutubeなんかにポーンとあげちゃうようなぐループは、オタクからはあまり好まれない。可能な限り時間をかけ、きちんとしたオタク仕様の英訳をつけて、しかるべきサイトにアップするグループの方が好感がもたれているようだ。こうしてコミュニティどうしの社会的位置やコミュニティの特徴が眼に見えるようになる。

さて、今日相談されたファンサブの対象は何になるか。腐女子にも人気であろう執事コメディ「ハヤテのごとく!」も候補になっていたし、学園モノ「ひとひら」もあがっていた。

オタク研究で有名なHenry Jenkinsは、過去の「一方的に受容するオーディエンス」というオタクの存在は、youtubeやら画像処理ソフトその他やらを伴いながら、「意味を生成するオーディエンス」という存在に変容したと説いた。ファンサブはAMV同様、意味や価値を生成するオーディエンスの実践であり、その意味で興味深い。今後、米国オタク理解の一端として、ファンサブ実践の理解を進めていきたい。

AMV

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日本なら同人誌、米国はAMV(Anime Music Video)。日米のオタク創作活動の基本。

日本にもMADと呼ばれる文化があるが、映像編集がからむオタク実践は米国の方がはるかにすごい。日本人のオタクは幼少期からすばらしいお手本=日本のマンガに触れて、それを模写してきたため(勿論それは画力がある理由の1つにすぎないが)描画の皆スキルが高く、同人誌の質は恐ろしく高い。

一方でアメリカでは、画力のあるオタクは日本にくらべて少ないが、彼らはインターネットとコンピュータを初期から取り込んだ(のだと思う)。そして、米国のオタクはデジタル処理されたAMVをわんさと製作し、そのストーリー構築や編集スキルで競い合い、評価を受ける。

以下は、AMVの中でも1番気に入っているタイトル、「The Race」。初めて目にしてからもう1年くらい経過しているし、いろんなところで紹介されているタイトルだけど、もし見ていない人がいたら是非。

#なぜかニコニコ動画にのっているThe Raceが最も高画質だった。

The Race

DEE企画「サブカルチャーのデザイン」

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DEE(認知科学会 教育環境のデザイン)では、今年度の認知科学会にて「サブカルチャーのデザイン」という企画を立ち上げました。

企画趣旨:
90年代の状況論のワークプレイス研究によれば、技術的な知識、情報は、組織図では見えないようなインフォーマルなネットワークの中に分散的に組織化されている。しかもインフォーマルなネットワークとは、固定的な分散認知システムというよりは、ネットワークのひろがり、コミュニティの混じり合いの中でダイナミックに変化する。

このようなインフォーマル・ネットワークの典型は、いわゆるサブカルチャーの中に見て取ることができる。さらに現代のサブカルチャーは、web2.0的なテクノロジーを取り込み、新しいネットワークの様相を見せている。よって、こうした現代のサブカルチャーの中に、テクノロジーを含む今日的な社会組織、知識形態、
学習形態を見いだすことが可能である。

以上をふまえて、DEE企画の本ワークショップでは、様々な「サブカルチャーのデザイン」に焦点を当てたフィールドワーク研究やテクノロジー・デザインを紹介しながら、社会組織=知識の形成のあり方やテクノロジー・デザインのあり方への新しい観点を探る。

企画者:有元典文・上野直樹・岡部大介

報告者:
・岡部大介(慶應義塾大学)
「腐女子」のアイデンティティ・ゲーム

・岡崎ちひろ・有元典文(横浜国立大学)
キャバクラにおける関係のデザイン

・澤田浩二・上野直樹(武蔵工業大学)
ライブハウスのネットワーク

・古沢剛・松村飛志・上野直樹(武蔵工業大学)
グラフィティのコミュニティとGoogleMaps

・上野直樹(武蔵工業大学)
wildfire activitiesのエスノグラフィー

指定討論者:
土橋臣吾(武蔵工業大学)

私も話題提供者の一員ですが、話者はみな、何らかのサブカルチャーを対象に、そして自ら参与しながら行ったエスノグラフィを行っている人たちです。「コミュニティを記述しながら実践している人たち」であり、「コミュニティを記述し分析する視点を常に考えている人たち」なので、

開始日時は現在未定です(9月3日か9月5日と大会プログラム委員より連絡あり)。おそらく、2時間半程度の枠だと思われるので、話題提供が20分×5で、残りが議論となると思われます。

会場は成城大学です。

サブカルそれ自体の実践に興味関心のある方々、エスノグラフィを行い、得られたデータをどう分析していくかに興味のある方、またはエスノグラフィのバックグラウンドスタディに関心のある方々、どうぞいらしてください。各話題提供者の発表内容については、まとまり次第ご連絡します。

ケータイ写真共有:rader

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radar.net

Tiny picturesという、サンフランシスコにある会社が手がけているraderのご紹介。これはケータイカメラで撮影した写真を、仲のいい友達とか恋人どうしで共有できるモノ。ケータイ上ではアプリで動いて、(確か)写メールのようなプッシュタイプではなく、プルタイプで共有している相手の撮影した日常的な写真を閲覧でき、コメントもつけられる。細かい点まで知っているのは、たまたま、偶然、去年参加した学会でこの開発者に会って教えてもらったから。

このようなタイプのケータイ写真共有は興味深い。「ちゃんとした写真」はデジカメで撮りたいので、raderのような仕掛けは、極めてケータイ写真向き。日本でやった調査では、ケータイ写真を送信する相手については、特に若者は非常に注意を払っている。ケータイ写真の被写体は極めて日常的なものが多く、「こんなん送っても、相手も迷惑だろうし」という声も聞かれた。ただし若者たちは、特に親しい間柄の人とあたかも24時間一緒にいるかのように(「場」を共有しているかのように)コミュニケーションをとる、「フルタイムインティメイトコミュニティ」を形成しようとしている。これに写真が加わる、しかもraderなら、メールのように「即返」の期待を含まずに相手に自分の様子や見ているものを伝えることができる(相手が見れば)。ポイントの1つは、自分で見たい時間に、自分でアクセスして見られる点にもあるようだ。

以前、raderと類似の仕掛けのユーザーテストを行ったときは、特に親しい友達どうしよりも、恋人どうしの利用が特徴的だったし投稿頻度も多かった。「就職活動の最中、ふとできた時間に彼女がもし写真をあげてくれているのを見つけたら嬉しい。」といったように、ただ目の前の情景をアップしあうだけで(しまいにはテキストは極めて限定的もしくはテキスト無しでただ写真がガンガン投稿された)、「場の共有感」が達成される。

相手の見る、極めて日常的な景観や状況をケータイのスクリーン越しに垣間見る経験は、ちょっと楽しい。これの行き過ぎた例で倒錯的興奮まで覚えてしまうものが、映画「マルコビッチの穴」。人気俳優ジョン・マルコビッチの「目」になって外界を知覚できるという設定のこの映画で描かれた主人公の興奮は、raderでほんのちょっと再現可能かもしれない。

JR発車音

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JR発車音メドレー

ニコニコ動画で見ることのできるJR発車音メドレー。第2弾もでましたね。電車の発車音、特にJRの多様性は興味深い。こんなのわざわざ聞きたくないという人もいるだろうが、そんなに電車を使わない人や転勤で関東を離れた人にとっては、聞いていて楽しいし、懐かしさを喚起してくれるものになる。音は文字よりも記憶や感情の想起を促すし。

鉄道には多くの「見るべきポイント」がある(と思う)。先月、鉄道愛好家の人に請うて、一緒に湘南新宿ライン大宮-横浜間(往復)を先頭車両の運転手すぐ後ろに陣取り、そのポイントを教えてもらった。カントや速度制限、停車位置...を示す各種標識、レールの複雑なポイント、貨物線(湘南新宿ラインその他は貨物の路線使用)ならではのトリビアルな情報。私ごときだと、(かなり有名であろう)原宿駅付近の皇室専用駅舎についても、存在には気づいていたが「意味」までは理解していなかった。この駅舎をはじめ、鉄道運行上の様々な意味を知り、興奮を覚え、違った「鉄道の姿」が見えるようになってきた(ほんの少し)。自分が精通していない分野に長けたコミュニティ、人の見る「現実」を垣間見る経験は非常に楽しい。鉄道の意味を少し理解するだけで、鉄道を利用する楽しみが何倍にも拡がる。混雑時などの苦痛すらも少し軽減する。

鉄道愛好家の見る「現実」を、鉄道を利用しながら聞きかじりたい。鉄道コンシェルジュが欲しい!と思いポッドキャスティングを探すも、めぼしいものは見当たらなかった。電車による移動という時間に、聴覚を通して異なる視点、異なる現実を何らかのメディアが見せてくれれば、そこに新たな経験を構築する可能性があると思う。

Working on an application

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外部研究資金獲得のために朝から申請書の作成にあたる。何日かかけて作成してきたものの、通るか否かなど全く分からない、むしろ倍率が高くて作業が全部無駄になるかもしれない仕事はかなり辛い。これまで、自分が比較的中心になって作成した外部資金申請書の戦績は、7戦4勝。3歳牡馬ならダービー3番人気位で、プロ野球若手投手なら年俸800万円もらえるくらい?

これまで通った申請書は、総じて時間をかけて丁寧に作成し、分かりやすく読みやすく仕上げたもの。内容の面白さは読み手の興味関心との兼ね合いで決まると信じているので何とも分からない。言えることとしては、読み手が瞠目するようなことは書いていない(し書けない)。もしそんなすごいアイディアがあったら本に書く。


とりあえず1つ作業がはねたので、マンガ読んで次の仕事しよ。


じゃあの。

Sakura and four-leaf clover is here.

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国道246相模大橋上からも見える三川(さんせん)公園@海老名だと、この時期でも桜のトンネルが楽しめた。さくらマッピングで見ても、もう神奈川の桜は満開をとっくに過ぎていると思っていたので、目当ては公園内の質の高い遊具。けれども到着してみると、桜が咲き残りまくり。職場に向かう途中の、毎年楽しみにしている海老名ゼロックス裏は既に葉桜なのに。

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土手にてみんなで四葉を探すハチクロのシーンが思い浮かんだ。様々な状況において、思考がマンガやアニメとリンクするようになれた。四葉/マンガつながりでいえば、最近メディアワークスの「よつばと!」にぐっとキタ。


「いつでも今日が一番楽しい日」