
東京アートポイント計画のインターンプログラム『シッカイ屋』に、講師としてお招きいただきました。
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「東京アートポイント計画」では、アートによって地域や社会の文化パワーをイノベーションする専門家を「シッカイ屋」と位置づけ、アートポイントを自ら作り出し、企画・運営することのできる人材として育成します。
(東京アートポイント計画webサイトより転用)
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私の回は、ワークショップ形式にさせていただいた。慶応義塾大学環境情報学部の加藤文俊先生が行っている、フィールドワークスタイルを模倣させていただき、「短期間の北千住フィールドワークを通して得られた知見を、模造紙のポスターにまとめる」という課題でワークショップを実施した。
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時間はトータルで4時間。最初にちょっと講演、最後に発表やポスターセッションなどもしたいので、フィールドワークはわずか1時間。制作に1時間半。うまくコトが運びますように!と祈願していたが、そんな心配はどこ吹く風。シッカイ屋の「場づくり」に驚いたしゾクゾクした。
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どういう「能力」をシッカイ屋でデザインするのか、それは参加者の方々とディレクターのお仕事だと思う(私の仕事でもあるけれども)。そしてそのお仕事の結果可視になっている「能力」に、しびれた。
開始30分で、受講生がマイクを持って思いついたフィールドワークの目的やエリアについて語りだす。北千住のまち観察のテーマ設定をしながら全体で議論が「ぐわん」と動く感じ。これはうまくいかないわけながない。大学の授業にも、この場作りの手法を取り入れるべし、と思い、シッカイ屋アートディレクターの下山さんの技をメモ。
下山さんの動向を見ていると、このハイパフォーマンス産出環境が、参加者個々人のタレントに拠る所に加えて、場で希求され、可視化すべきその「能力」のデザインにあるのだと思った。百マス算数のドリル的能力とは明らかに異なる、場に依存した発揮すべき能力。それをデザインしているように見える。
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さて、さっそく北千住のまちへフィールドワークに出向く。

北千住というまちは、ワークショップの場として適していた。どでかい商店街は魅惑の格安お総菜屋などで埋め尽くされ、フランチャイズ店舗とも対等に競い、共存している感じがした。往来する買い物客も、チェーン店と土着的な店舗の混在郷をうまく活用している様子。

商店街の店舗にインタビューをかけてもらったり、駅前で定点観測を行ってもらったり。
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1時間の、超限定フィールドワークを行っていただき、それを模造紙にポスターとしてグループごとにまとめていく。持参した小型のプリンタ、ポストイット、ポストカードはじめ各種紙とペンが机の上で乱舞する。
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たとえば、あるグループは、ほんの1時間しかない調査時間の2/3を、良質なジジイのいる店舗で消費することになった。ニュータウンだと1店舗/10店舗位の出現確率だが、北千住の(話の長い)良質なオヤジ店主率はまだまだ高い。

そして、とにかく何が何でも90分でひとつのポスターをつくりこむ。写真の印刷に時間がかかるので、分業をしながら、フィールドワークにオチをみいだし、短期間みっちり集中していただく。
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あるグループは、北千住駅前のストリートミュージシャンや、たむろする人々を調査。そのグループによれば、ストリートミュージシャンは地元民ではなく、千葉や埼玉の北方から遠征してきている様子。そして観客は地元民。ストリートミュージシャンの演奏場所に関するヒエラルキー、おそらく健在。駅前定点観測データも含めて、その様子をポスターにあらわす。うまい。

別のグループは、北千住では有名らしい86歳の「アーティストおばあちゃん」に関するリサーチをポスターに具体化。
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進行しているこちらが楽しめるワークショップが、当たり前だが私にとっては楽しい。今回は本当に楽しかった。動きが違う、できばえが違う。紙の消費量がはんぱない。
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そしてプログラム後、打上げを北千住駅付近の赤提灯とガールズバー等が立ち並ぶピンク街のお店で。注文様式が秀逸。
私「えーと、まず、」
店員「千寿揚げがいいよ」
私「じゃあそれで。あとは、」
店員「ポテトサラダすぐでるよ」
私「あ、それも、あとは、」
店員「ナンコツ焼きがおすすめ」
私「...はい」
...これがデフォルト。
